【ベース初心者のための音楽理論♯1】音程と度数とは?

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【ベース初心者のための音楽理論♯1】音程と度数とは?

 

初心者さん
初心者さん

「音程」と「度数」って何のこと??

 

ナベコロ
ナベコロ

音程は、音と音の高低差の事。
度数は、音と音の高低差を表す単位の事です。

 

音楽理論を学ぶ上で大切な基礎なのでしっかり覚えていきましょう!

 

この記事でわかること

ベース音楽理論の基礎『音程と度数』について分かりやすく解説しました

 

この記事を書いている僕は、現在ベース歴28年。ときどきプロのアーティストのライブサポートや、レコーディングでベースを弾いています。

 

今回は、音楽理論の基礎中の基礎である『音程と度数』について分かり易く説明したいと思います。

スタジオでの会話で「そこは5度上の音だよー」とか良く聞くと思いますが、まさにこれです。

音程と度数は、音楽理論を学ぶ上で最初に学ぶべき重要なことなので、よくわかっていない方は是非この機会に覚えて下さい。

 

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■ 【ベースの音楽理論の基礎】音程と度数とは?

(1)音程と度数

音程とは、音と音の距離の事で、度数という単位で数字で表現されます。

 

音程音と音の高低差の事
度数…音と音の高低差を表す単位の事

  

ではまずド(C)の音を基準として、音符を並べて数字を置いてみましょう。

 

 

この数字が度数となります。

Cの音を基準にした場合、1度と8度(オクターブ上)は自身の音になります。

3度上の音はEという風になります。

また、Eの音を基準にした場合、5度上の音はBになります。

音程と度数はこのようになります。

 

ナベコロ
ナベコロ

ドレミファソラシは英語でド(C)、レ(D)、ミ(E)、ファ(F)、ソ(G)、ラ(A)、シ(B)と表されます。

 

(2)度数をより正確に分類

さきほど音程に数字(度数)を付けましたが、より正確に分類するために数字の前に長・短・完全という言葉がつけられます。

長2度、短3度、完全4度といったように表されます。

 

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・長と完全

まずは『長』と『完全』について説明します。

下の丸覚えポイント①を見て下さい。

 

丸覚えポイント①


  • 1度,4度,5度,8度は完全が付く
  • 2度,3度,6度,7度にはが付く

 

これを踏まえたうえで指板に音と度数を置いてみるとこのようになります

 

C音を基準にした例

 

このようになります。

基準としたCの音から長6度上の音はAという事になります。

 

ナベコロ
ナベコロ

ちなみに完全とは、ルートと綺麗に音が溶け合うため『完全』と呼ばれています

 

・短と増と減

次に『短』『増』『減』について説明します。

覚えてほしいのがこちらです。

 

丸覚えポイント②


  • 完全の音から半音高い音は「増」、半音低い音は「減」
  • 長の音から半音低い音は「短」

※半音とはベースのフレット1個分の距離です。またフレット2個分の距離の事を全音と言います。

 

これを踏まえたうえで指板に置き換えてみるとこのようになります。

 

C音を基準にした例

 

これで1オクターブ分の12個の音の指板がすべて埋まりましたね!

長2度であるDから半音下がると短2度になります。

また、Cから短3度上の音はE♭となります。

 

それでは試しに基準の音をEの音に変えてみましょう!

 

 

基準の音がEに変わると、短2度の音はFになり、Eから短3度上の音はGとなります。

 

ナベコロ
ナベコロ

増4度と、減5度のように違う表記だけど同じ音のことを『異名同音』と言います。
楽譜上でみるとそれぞれ基準としている音程が違うので違う名前になるのですが、とりあえず今は「異名同音っていうんだなぁ」程度に覚えておいてくれればOKです。

 

・2度,3度,6度,7度にも増と減がある

2度,3度,6度,7度の音には『長』と『短』が付くことは先程説明しましたが、さらに半音ずつ音程が広がったり狭まったりすることで増・減と表記されます。

 

 

ナベコロ
ナベコロ

増・減からさらに半音ずつ音程が広がったり狭まったりすることを、それぞれ重増・重減と言いますが、あまり出てくるものではないので軽く気に留めておいてくれればOKです!

 

ナベコロ
ナベコロ

ちなみに長は英語ではMajor(メジャー)と言います。
そのため長6度は、M6とも書かかれることがあります。

短は英語でMinor(マイナー)です。
そのため短3度はm3と書かれることもあります。

『M』の字が大文字だったらメジャー『m』と小文字だったらマイナーと覚えましょう!

 

(3)オクターブ(8度)以上離れた音

これまでは1度~8度までについて説明してきました。
ではオクターブ(8度)以上離れた音はどうやって表記すればよいのでしょうか?

まず、8度以上離れた音のことを複音程と言います。
逆に8度以内の音程は単音程と言います。

複音程の度数は、単音程と変わらず基準の音から順番に1度、2度…9度、10度と増えて書かれます。

また、長、短、完全なども単音程の時と同じ付け方になります。

 

ナベコロ
ナベコロ

8度以上の度数は、その音の1オクターブ下の音から+7すればOKです

■例1
Cを基準とした場合のオクターブ上の『D』 = 長9度

■例2
Cを基準とした場合のオクターブ上の『F』 = 完全11度

 

 

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ベースで見て弾く音楽理論 指板で解決! / 自由現代社

対象:ベース初心者

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バンド演奏に役立つ音楽理論 まるごとハンドブック / 自由現代社

対象:ベース初心者 ~ 中級者

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ナベコロ
ナベコロ

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■まとめ

今回は音程と度数について書かせていただきました。

音楽理論を学ぶ上で基礎中の基礎であり、とても重要なことなのでしっかり覚えていきましょう!

 

≪この記事のまとめ ≫

  • 音程…音と音の高低差の事
  • 度数…音と音の高低差を表す単位の事
  • 1度,4度,5度,8度は完全音程
  • 2度,3度,6度,7度にはが付く
  • 完全の音から半音高い音は「増」、半音低い音は「減」
  • 長の音から半音低い音は「短」
  • 8度(オクターブ)以上の音は9度、10度…と順に増えていく

 

この記事がベース初心者さんの参考になればうれしいです。

 

ナベコロ
ナベコロ

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

この記事の続編『音階(スケール)』についてはこちらの記事をご覧ください↓
・【ベース初心者のための音楽理論♯2】音階(スケール)とは?

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